7月29日(土)、第2回自然科学教室が行われました。第1回は大雨警報発令により中止となりましたので、実質今年度第1回目の開催となります。児童30名、保護者1名、指導者10名の合計41名の参加です。
まず、博物館で開講式を行いました。運営委員長からは、自然科学に興味のある大洲市内の4年生以上が一堂に会して、楽しく学習していくこと、学習のルールを守ること、などについてお話がありました。
その後、バスに乗り込み、一路大野ヶ原へ。今回のテーマは、「四国カルスト(大野ヶ原)の自然観察」。バスの中では、肱川による地形の形成や枕状溶岩、V字谷渓谷やカルスト地形等に関する説明がありました。
大野ヶ原に到着後、まず『小松ヶ池』にて植物観察を行いました。この池は、ドリーネに水が溜まってできた珍しい池で、ジュンサイ(絶滅危惧ⅠB)も観察できました。
昼食後、『源氏ヶ駄馬』の頂上を目指してハイキングを行いました。道々でハンカイソウ、ヒメユリ(絶滅危惧ⅠB)、シコクフウロ、シコクエビラフジ(絶滅危惧Ⅱ)、キヌタソウ、フジグロセンノウ(絶滅危惧Ⅱ)等、貴重な植物をたくさん観察しました。1400mの頂上では、稜線を眺めながら四国カルスト(四国地方)のプレートテクニクスについて、大洲と比較した気温や気圧の変化を温度計やポテトチップスの袋の膨らみ具合で学びました。(子供たちにとっては、学習後の試食が一番うれしかったかもしれません。)
子供たちは、大洲では見られない地形や気候、それに伴う植物や動物・昆虫の様子を観察し、地球のすばらしさに改めて気づいたのではないでしょうか。