8月26日(土)、第3回目(通算171回目)の歴史文化教室が開催されました。今回のテーマは、『和紙』。大洲和紙に関する学習をしたあと、和紙づくりを体験しました。参加者は、児童14名、保護者1名、指導者5名でした。
大洲和紙は、江戸時代に大洲藩の代表的な産業として発達しました。肱川流域では、農家の副業として農閑期に紙漉きが盛んに行われてきたのです。昭和に入ると手すき和紙工場もできました。しかし、洋紙の普及に押され、だんだん衰退しました。大洲和紙は、昭和52年に国の伝統工芸品に指定されています。子供たちは、和紙の良さに気付くとともに、和紙の製造工程を知りその工程の多さに驚き、天神産紙工場での「紙漉き」・「乾燥」工程のビデオを視聴して職人さんの技術の高さに感激し感嘆の声を上げていました。
大洲和紙について学んだあとは、はがきサイズの和紙づくりに挑戦です。桶に水を張って天神産紙工場で配合していただいた紙料をほぐし、のりを加え、すのこを入れた漉き枠に紙料をおたまで流し込みながら、紙漉きに取り組みました。紙料の量や均質に広げる技術などに四苦八苦しながらも、一枚一枚違う表情のはがきに満足の様子でした。余裕ができた子供たちは、中に小さな色紙片や草木の葉を漉き込んだり、紙料を絵の具で着色したりして趣の異なる和紙づくりを楽しみました。みんな、3~5枚の作品を作ることができました。今回制作した和紙は、2~3日間乾燥させた後、次回の歴史文化教室案内と一緒に各学校に届けることになっています。どんな作品に仕上がっているか、今からワクワクです。