10月14日(土)、第5回(通算253回)の自然科学教室が開催されました。今回は、佐田岬半島で自然の観察を行います。児童26名、指導者7名が参加しました。
バスの中では、佐田岬の最初に、行程の途中、トイレ休憩で立ち寄ったきらら館で、思いがけずアサギマダラと遭遇しました。職員さんが栽培しているフジバカマの花畑にたくさんのアサギマダラが群れていました。近くで観察した子供たちは大感激。オス・メスの区別やマーキングによる生態研究のことなどを学びました。
続いて、鷹の渡りの観察に三机の権現山を訪問しました。双眼鏡の扱い方を練習したあと、現地で渡りの研究をされている方から渡り鳥についてたくさん教えていただきました。1時間程度の短い時間でしたが、ノスリ、ハイタカ、トビ、ハシボソガラス、メジロなどを見ることができました。
次の訪問地 三崎 阿弥陀池に行く途中、頂上線沿いのむかいパークで改めてアサギマダラを観察しました。ここは、フジバカマの花壇が二か所あり、100頭以上のアサギマダラが乱舞していました。その優美な姿に感激し、中にはそっと捕まえてチョウの生命力を感じる子もいました。たくさんのアサギマダラの中で、マーキングされているものを1頭発見することもできました。
阿弥陀池は、潟湖です。その形成過程を学び、今はほぼ淡水となった池の周辺に息づくダンチク、マルバツユクサ、カラスウリ、ジョロウグモ、モズ、ミサゴなどを観察しました。
昼食後、まず天然記念物の三崎のアコウを見学しました。イチジクの仲間だそうですが、根周りが7mもある大木が4本もあります。その大きさと、歴史に感動です。
最後に、三机の須賀の森公園を訪れました。ここには、ウバメガシ、ハマボウ・ビャクシンなど貴重な植物が生い茂っています。太平洋戦争の特攻隊 九軍神の慰霊碑なども見学しました。時間が余ったので、海岸で貝やカニなど生き物の観察も行いました。
天気予報では雨が降る予定でしたが、みんなの行いがよかったのか雨にも遭わず、すべての学習を終えることができ、充実した一日となりました。