令和6年1月13日(土)、今年度最後の自然学教室が開催されました。今回は、前半が野鳥観察、後半が地質の学習です。天候に恵まれ、参加児童22名、指導スタッフ12名が充実した活動を繰り広げました。
まず、バードウォッチングです。大洲市JR五郎駅そばの肱川で観察しました。それぞれ双眼鏡を手に、熱心にのぞき込む子どもたち。鳥の名前や特徴に関する指導者の説明を熱心に聞きながら、あっという間の30分間。マガモやカルガモなど、8種ほど観察できました。
続いて、下灘漁港近くの海岸です。ウミネコ、セグロカモメ、ユリカモメなど7種ほどを見ることができました。
最後の探鳥地、松山市今出の貯木場には、たくさんのカモ類がいました。美しいヨシガモや、めずらしいツクシガモなど、13種ほどを観察することができました。今日は天気が素晴らしく、野鳥の放つ翅の色の美しさが非常によく観察でき、しかもたくさんの種類の野鳥に出会えたことが、大変ラッキーな日となりました。
砥部町の衝上断層公園で昼食をとった後、砥部断層の歴史について学びました。砥部衝上断層ができた経過(新説)を知り、この衝上断層ができたときのエネルギーが、今回の能登半島地震とは比べものにならないほどの大きさであったことに驚いていました。現場では、たくさんの切れ目(断層)探しも行いました。
最後に、砥部町大平で化石採集を行いました。砂岩や泥岩の地層の中に、1500万年前頃の植物化石が含まれているのです。みんな、一心不乱にハンマー(チゼル)を叩き、化石を探しました。全員、何かしらの化石を採集し、持ち帰ることができました。
博物館に戻ってから、閉講式を行いました。今年度は7回の教室を計画しましたが、その内1回は中止となりましたので、計6回の開催でした。参加した子どもたちには終了証が渡されました。今年度の活動を通して、ますます自然科学に興味を深めてもらえたのではないかと期待しています。