7月20日(土)、第2回の自然科学教室が開催されました。晴天に恵まれ、伊方町塩成で宇和海の恵「しらす」の漁とチリメンモンスター探し、磯場での生き物観察などを通して、宇和海の生き物や海浜植物の学習を行いました。参加者は、児童33名、指導スタッフ8名でした。
今回の主たる学習の場は、伊方町塩成。ここでちりめん漁を営まれている木嶋水産さんにお世話になりました。
まず、ちりめん漁を体験しました。漁は、網を引く2艘の船と、魚を探し指示を出す1艘の計3艘がチームで行われます。網をおろして歩くぐらいの速さで網を引いていきます。その間には船長さんから堀切峠の歴史や漁の行い方、操舵室の機器や操船の仕方について説明を受けました。網を引くこと1時間、さあいよいよ網からちりめんを揚げます。きれいな魚体がはじける網の中にバキュームの筒先を入れて吸い上げます。船の周りには、規格外の魚たちを目当てに集まってきたカモメたちが舞っていました。みんな、自然の中での人間の営みとそこにある生き物たちのつながりに感動していました。
続いて、木嶋水産の駐車場に設営した特設学習テントで、チリメンモンスター探しを行いました。チリメンモンスターとは、ちりめん(カタクチイワシ)以外の種類の生き物のこと。パンフレットを見ながら、レアなモンスターを目指してみんな熱心に探しました。イカやタコ、カニ、エソ、タツノオトシゴなどを見つけて、目を輝かせていました。見つけたモンスターは、カードにラミネートして持ち帰りました。
12時を過ぎて、ようやくお昼に。木嶋水産ご自慢のちりめん丼です。白ご飯に好きなだけ釜揚げシラスをかけていただきました。美味しくて、3杯・4杯とお代わりをする強者もいました。
午後からは、すぐ前の浜と磯で、野鳥や植物、水生生物の観察を行いました。磯では、ひざ下まで水に浸かりながら、貝や甲殻類、小魚、海藻など、たくさんの生物を確認することができました。
豊かな自然をたたえる宇和海の大きさにどっぷりと浸ることができた一日となりました。