9月7日(土)、第4回歴史文化教室が開催されました。今回は肱川・河辺地域の歴史や文化について学びました。参加者は、児童21名、保護者1名、指導者3名の合計25名でした。
最初に、肱川町の鹿野川ダムを見学しました。まずはエアコンの効いた部屋でダムの仕組みやはたらき、職員の方々の仕事についてお話を聞きました。特に、平成30年西日本豪雨のような災害が起こらないような設備の充実や対応などは心に残りました。また、現在建設中の山鳥坂ダムについても教えていただきました。その後、ダムの中を見学しました。ダムの中の暗い空間と涼しさ、階段の多さ、そしてダムのスケールの大きさに、みんなびっくりしていました。このダムは、発電施設もあり、人々の暮らしを支えてくれていることを学びました。
次に、肱川町で100年続く酒蔵、養老酒造を見学しました。ここも西日本豪雨で大きな被害を被りました。しかし見事に復興され、美味しいお酒や酒粕でつくった様々な商品を販売されています。酒蔵や工場の中まで詳しく説明していただきました。地元愛と仕事に対する伝統と誇りを感じました。
続いて、昔ながらの味を守り続けている和菓子店、福栄堂菓子舗を訪ねました。ここも豪雨災害の被害を受けましたが、お店を改装され、看板商品「文楽もなか」を販売されています。これは、先代が「愛されるオリジナルの菓子を」ということで、地元に伝わる大谷文楽をモチーフにしたものだそうです。もちろん、昼食の際には文楽もなかを美味しくいただきました。
お昼は、肱川風の博物館でいただきました。ここでは、併設する歌麿館で浮世絵版画について学びました。ここにある「狐釣りの図」の版木を基に、浮世絵の制作過程や江戸時代の販売の仕方について学ぶことができました。
その後、県指定無形民俗文化財の大谷文楽について講話をしていただきました。4名の人形遣いのみなさんから、大谷文楽の歴史や人形の操り方などについてお話を聞き、最後には子どもたちみんなに文楽人形を実際に操る体験をさせていただきました。貴重な人形を操る体験を通して、大谷文楽という民俗芸能のすばらしさと、それに携わる人々の情熱や伝統を受け継ぐことの大変さ、技術の高さなどを実感することができました。
肱川町から河辺町への移動の途中に、山鳥坂ダムの建設現場を通りました。河辺川沿いを走る道の遥か上までダムの堤体ができるのを目の当たりにし、ダムの規模の大きさを実感しました。
今回の最終学習地は、河辺町の坂本龍馬脱藩の日記念館です。坂本龍馬が土佐を脱藩するときにこの地を通っていった(かもしれない)ことに思いをはせながら、見学をしました。最後に、飛翔の像の前で集合写真をパチリ!
今回は大洲市の川上地区を訪れましたが、たくさんの歴史と文化、そこに携わる多くの人々の姿に感動した一日となりました。