9月14日(土)、第4回自然科学教室が大洲市防災センター前の肱川で行われました。台風の影響を心配していましたが、当日はよい天気で、すべての活動を行うことができました。今回の参加者は、児童24名、指導者9名、合計33名でした。
防災センターでオリエンテーションを行った後、肱川中流域にすむ魚について講話を聞きました。会場には、オイカワやカワムツを水槽に入れて観察できるようにしてあり、肱川の魚たちのことをよく理解することができました。
この後、ライフジャケットなど準備を整え、さっそく川へ出かけました。河原で水生生物調査の仕方を学んだあと、グループで生物採集に取り組みました。ところが…なかなか水生生物が採れません。聞くところによると、先の台風の影響で川筋が大きく変わっているため、採集が難しいとのこと。でも、子どもたちは熱心に頑張りました。途中で、投網による魚捕りの実演を見たり、今は禁止漁法となった瓶づけの説明を聞いたりしました。時間の終わりには、採集した生物を調査シートにまとめました。カワゲラ類やトビケラ類がたくさんおり、水質的には「きれい・ややきれい」だということが分かりました。
午後は、まず植物の観察をしました。土手から肱川を眺めると、たくさんの木が生えて林をつくっています。これは、洪水対策として江戸時代に植えたエノキやタケなどと共にそれ以外の植物が自然に育ってできたものだそうです。ツル性の植物もたくさん見られました。また、エノキの実が甘く食べられることや、サトイモの葉の上に水玉ができるのは葉の表面がでこぼこしていることによるもの(ロータス効果)だということも知りました。普段見ている植物にもいろいろな種類があり、秘密があることがよく分かりました。また、ここには江戸時代に悪人を処刑した場所があることも教えていただき、歴史を感じました。
最後に、再び河原に戻り、岩石について学習しました。肱川の特徴やそこで見られる岩石について大まかに教えていただきました。その後、河原で見られる堆積岩(4種類)、変成岩(5種類)、火成岩(5種類)を探しました。子どもたちは、思い思いに気になる石を拾ってきては、先生から岩石名を教えていただいていました。中には4億年前にできた岩石もあり、地球の大地の成り立ちに驚いていました。
今日は、一日中ずっと肱川で活動しましたが、改めて大洲・肱川のすばらしさを満喫できた体験となりました。