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特別展「蘭学者 武田斐三郎」が開幕しました

外国船の来航が相次ぐ幕末の混乱期。のちに五稜郭の設計で名を馳せる一人の男の子が大洲の中村に生まれました。その名を武田斐三郎。

 大坂の緒方洪庵の適塾で蘭学を学ぶと、ロシアのプチャーチンやアメリカのペリーが日本に来航した際には蘭語通訳を務めます。

 また、西洋の兵学や造船などにも興味関心が高かった斐三郎は、ロシア船の大砲や佐賀藩の反射炉などを見学し実測まで行っています。こうして蓄えられた斐三郎の知識は、箱館(現在の函館)の五稜郭や台場(砲台)の設計、大砲などを造るための反射炉の建設などに活かされました。

 今回の特別展では、こうした武田斐三郎の足跡や業績について、写真パネルや関連資料を用いて紹介しています。また、関連イベントも開催しますので、ぜひご参加ください。

 

開催期間

令和6年10月8日(火)~12月15日(日)

開館時間

9:00~17:00

休館日

月曜日(祝日の場合は翌日)

主な展示資料

五稜郭模型(当館蔵)、異国船渡来之図(津山洋学資料館蔵)、適々斎塾姓名録複製(津山洋学資料館蔵)、用砲軌範砲台編(愛媛県歴史文化博物館蔵)、伝熔鉱炉レンガ(当館蔵)、西洋軍艦構造分解図説(琴平海洋博物館蔵)、武田斐三郎和歌(当館蔵)など

展示解説会

期日:10月20日(日)、11月17日(日)

時間:13:30~(約50分)

集合場所:4階ロビー

関連イベント

大洲市阿蔵にある「古学堂」において、斐三郎が学んだであろう授業風景を模した体験講座を開催します。

期 日:11月10日(日)

講 師:大本敬久氏(愛媛大学地域協働推進機構特定准教授)

時 間:午前の部 10:30~11:30

    午後の部 14:00~15:00

定 員:各部とも15名。事前申込制です。 〆切:10月25日(金)

    下記の問い合わせ先にご連絡ください。

 

問い合わせ

大洲市立博物館

〒795-0054 愛媛県大洲市中村618-1

電話/FAX:0893-24-4107

E-mail:hakubutsukan@city.ozu.ehime.jp