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第5回自然科学教室(地質の学習と水晶探し 秋の自然観察)

 晴れ渡る好天の下、第5回自然科学教室が開催されました。今回は、「地質の学習と水晶探し 秋の自然観察」というテーマで、久万高原町で地質と植物・野鳥の観察を行いました。参加者は、児童29名、指導者8名、計37名でした。

 まず、永龍山善通寺付近で水晶探しを行いました。水晶といっても、今回の対象は「高温型水晶」といって、普段目にする水晶とは違って、六角錐を二つ張り合わせたような形で、大きさも2~5mm程度です。しかしながら、透明度は高く、大変美しいものです。子どもたちは、ピンセットと紙皿を持ち、熱心に採集しました。中には5mm近い立派なサイズを採集した者や、何十個も採集できた者もいました。

 次に、古岩屋に行きました。ここは、久万層群古岩屋層と呼ばれる約1500万年前の礫層です。いたるところに地層の露頭が見られ、大きな角ばった礫の姿に圧倒されます。ここに宿っている植物は、大洲ではあまり見られないものもあり、指導者の説明を熱心に聞く子どもたちの姿が見られました。また、自然林に集う野鳥も見られ、メジロやシジュウカラ、エナガなどの小鳥たちが可愛らしいさえずりを聞かせてくれました。数日前に見られたクマタカは、この日は姿を現しませんでした。

 大洲とは大きく違った地形に息づく自然をどっぷり感じることのできた学習会となりました。