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第5回 歴史文化教室(久米地区)

 10月26日(土)、第5回歴史文化教室が開催されました。今回の歴史探訪は親子活動として計画をし、大洲市久米地区の古学堂と八幡神社を訪れました。参加者は児童11名、保護者6名、指導者5名、計22名でした。

 古学堂は、江戸時代に八幡神社の神職である常磐井家が始めた私塾です。ここでは、身分に関係なく誰でも学ぶことができ、武田斐三郎や三瀬諸淵が学んだと言われています。平成30年の豪雨災害で大きな被害を受け、ようやくこの6月に修復工事が終わったところです。「学室」と呼ばれる学習室に入り、古学堂のことや当時の授業、武田斐三郎のこと、水浸被害からの復旧作業について江戸時代さながらに授業を体験しました。その後、「文庫」と呼ばれる図書室も見学しました。

 続いて、外に出て、三瀬諸淵の記念碑の前で、日本で初めて電信実験を成功させたことなど諸淵の業績について説明を受けました。

 最後に、八幡神社に上がりました。拝殿に上がり、宮司から八幡神社について説明を受けました。ここは大洲藩の総鎮守であったことから、人々に厚く信仰され、多くの奉納物が飾られています。特別にお祓いを受けて中殿にも入らせていただき、貴重な絵馬も拝見しました。ちょうど1週間後に八幡神社のお祭りが行われ、「お成り」と呼ばれる約200人の大行列が行われますが、その時の「御長柄」・「小戈」・「御弓」役の衣装や道具も身に付けさせていただきました。特別な体験に、子どもたちも大変うれしそうでした。

 今回は親子活動ということで、子どもたちの学習の様子を直接保護者の方々に見ていただくことができ、親子で大洲の歴史の一端を知り体験していただけたことが非常に有意義な時間となりました。